2005年04月04日

『誰も知らない』DVDで

あのカンヌで話題になった

『誰も知らない(Nobody Knows)』を観ました。

その心はどこにむかっているの


監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥、北浦愛、木村飛影、清水萌々子、韓英恵、YOUなど


とあるアパートに暮らす母(YOU)と4人の子供たち。母はそれぞれ父親の違う子供たちを世間の目から隠すように、学校にも行かせず部屋に閉じこめ、仕事に出かけていく。家事や弟妹の面倒は12歳の長男・明(柳楽優弥)の仕事だ。そんなある日、母は現金20万円と「しばらく頼むね」という書置きを明に残し、姿を消してしまう。それでも明の働きで、4人兄弟は子供だけの楽しい生活を送るのだが、やがてお金が底をつきはじめ…。

1988年に東京で実際に起きた「子ども置き去り事件」をモチーフにし、母親に置き去りにされた4人の子どもたちが、彼らだけの生活を続ける約1年を描いています。
子供達の心理などは、監督が描いたものです。

何といっても、子供達の存在感

純粋な目。屈託の無い笑顔。

淡々とした日常。

ひがんだり、悪びれたりしない母親。

母親の配役にYOUを持ってきたのはとてもよかったと感じます。
子供達と自然に、友達のように、仲間のように接している感じが、母親の印象を憎たらしいもの一色にさせない効果を持っていたように感じます。

柳楽優弥くんの目。カンヌで最優秀男優賞に輝くのもうなづけます。
演技もそれと感じさせるものではなく、自然に日常を過しているようです。子供のままに。

悲観的に、暗く描くのではなく、日常の風景をそのまま抜き出して、淡々と進む。この感じが、観ているものを同じ空間へと引き込んでいきます。悲しい話で、最後には涙がツーっと出てくるのですが、どこか落ち着いて、穏やかに観ることが出来ました。

子供の事は誰も知らない。
子供の心は誰も知らない。
子供の未来は誰も知らない。

純粋な心で見つめてくる目から逃げちゃダメだと穏やかに、強く、問いかけてきます。
posted by シャンヂョン | 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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