2005年03月13日

『ビッグフィッシュ(BIG FISH)』DVDで

お伽話の中の真実を見つけてほしかったんだよ

監督:Tim Burton
出演:Ewan Mcgregor、Albert Finney、Jessica Lange、Danny Devito


Introduction:
ファンタジーと現実を織り交ぜて描く父と息子の感動物語。ティム・バートン監督が同名ベストセラーを映画化。若い頃から自分の人生を、家族に、人々に語り続けるエドワード・ブルーム。口から飛び出すのは、まるで神話のように壮大なストーリー。
人々は彼と彼自身の“話”を愛していた。
ただ、彼の息子を除いて。
父のお伽話を嫌いつつも、父を愛し、“真実”を知りたい息子。“真実”をお伽話に乗せることで、愛情を表現したかった父。晩年、人生の最終地点に差し掛かったエドワードのために、妻サンドラは息子を呼び寄せ、父との対話を求めるが、二人の溝はなかなか埋まらない。。。


ティム・バートン作品といったら『シザーハンズ』
しかし、私の中では、この『ビッグ・フィッシュ』が取って代わりました!
父と息子の心のすれ違いを描いた作品に、原作同様のファンタジー色たっぷりで、涙なくして観れません。前々から、父の語るお伽話を嫌いつつも、コミュニケーションをとっていた息子。しかし、結婚式の夜を境に、母親を介してしか連絡をとらなくなってしまった所は、胸が痛くなりました。このような状態は、父・息子だけでなく家族も心を痛めます。父・息子がお互いを愛していたなら尚更。
そんな父の最期が近づき、母に呼び戻された息子が、父のお伽話の中に“真実”と“愛”を見つけていく過程を映像化できたティム・バートンにも感動。
父のストーリーをファンタジー色たっぷりの綺麗な映像で表現、それと対照的に、現在の苦悩は愛にあふれつつも寂しさに満ち、暗く、でも穏やかでゆっくりとしている。
父の看病をしながら、徐々に父との会話を増やし、真実を見出そうとする息子の姿が切なくも大切にしたいと思わせるものがあります。最期に息子が父に語りかけるストーリーは、号泣でした。

私は、どうも家族映画に弱いのです。

父と心の底から解り合えるように努力する大切さを感じます。
最後の息子の台詞
A man tells his stories so many times that he becomes the stories.
They live on after him.
And in that day,he becomes immortal.
人生を語るほどに、物語となり
物語は後世に生き続け
そうして、永遠となる

(プロが翻訳すれば、もっといい訳が出来るんですが・・・)

私も将来、息子や孫、そのまた孫にも覚えていてもらえるような、すばらしい人間になりたいです。


この映画の中国語名『大智若魚』(ダァ・ジィー・ルオ・ユゥ)
「大智若愚」(ダァ・ジィ・ルオ・ユゥ)という同じ発音の諺があります。大智は愚の如し。
<本当の賢者は奥深くて利口ぶらないから、ちょっと見ると愚者のようである。>
Big Fishは<大物>という意味ですが、映画の内容からもわかるように、父は一見して愚者のようでもあります。さらに、Fish storyは<ほら話>という意味です。つまりBig Fishには<大ぼら吹き>という意味が隠されています。

そんなところにも引っ掛けて、『大智若』としたのはニクイですねぇ!
posted by シャンヂョン | 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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